健康関連小売企業のM&A成功事例──赤字決算からブランド承継・成長へ

案件概要

• 業種／所在地／従業員数：（例：製造業／関東／約20名）
健康関連の専門小売企業/関東/150名以上
• 譲渡理由：（例：後継者不在・業界再編の波）
事業承継とさらなる事業拡大
• 成約時期／成約スキーム：（例：2025年3月／株式譲渡）
2023年12月/株式譲渡
• 営業担当者：
近藤寛
池田卓義

インタビュー内容（QA形式）

Q1. オーナー様がM&Aを検討された背景を教えてください。

A.　
（池田）オーナー様のご年齢から事業承継を検討されていらっしゃいました。また、これまで構築されてきた確固たるブランドを引き継いでいただき、さらに拡大していただける買い手候補先を探しておりました。

Q2. 初回面談時の印象・課題は？　

A.　
（近藤）本件のオーナー様には、かつての業績拡大期に高い企業価値で買収提案を受けたご経験があり、その価格が頭に残っているために、今回進める場合には希望する条件との乖離が生じうると感じました。

Q3. 案件成約において意識された点は？

A.　
（池田）買い手側が具体的にシナジーのイメージが湧くように、セルサイドFAとして対象会社の強みや成長ストーリーを買い手側に対して訴求することに努めました。また、本件は相続対策も踏まえた譲渡ストラクチャーを検討する必要もありました。
新設会社分割により保有不動産を新会社へ移管し、新会社の株主構成を譲渡企業と同様にすることで、将来円滑に相続が可能になる譲渡ストラクチャーで実施いたしました。

（近藤）直近の対象会社の実績や、上場類似会社の評価倍率のみに基づいて企業価値を算出してしまうと、ブランドを含むいわゆる「のれん」の価値を適正に評価してもらうことは困難であるため、対象会社の潜在的な価値を活かすことができる買い手候補先に絞って提案し、シナジーを認識してもらうことに特に注力しました。

Q4. 成約までに苦労した点と、どう乗り越えたか？

A.　
（池田）対象会社は直近赤字決算であったものの、対象会社が本来持つブランド価値や商品開発力を訴求した成長ストーリー、事業計画の策定もご支援することにより、買い手候補先企業に大きな成長余地を認識していただけました。

また対象会社としてはこれまでデューデリジェンス（以下：DD）対応の経験は初めてであったこともあり、買い手企業側からの膨大な量のQ&Aや資料依頼に対して、ひとつひとつ丁寧にサポートしながら回答及び資料開示を進めていき、滞りなくDDも実施できたと考えています。

Q5. 成約後のオーナー様のご様子は？

A.　
（池田）これまで構築してきたブランドを守ることに加え、さらなる成長に向けてご支援いただける信頼できる企業へ引き継ぐことができて喜ばれていました。また本件に併せて相続対策も実現できたことで、ご満足をいただけました。

Q6. 今回のM&Aを通じて感じたこと・伝えたいことは？

A.　
（池田）M&Aを成功に導くためには、譲渡ストラクチャー（本件では相続対策）の検討や買い手候補先へどのようにアプローチするのか（成長ストーリーの検討、事業計画の策定）等をプロセス開始前にしっかりと準備することが大切です。

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営業担当者からのメッセージ

（池田）
オーナー様にとって一生に一回かもしれない売却機会は非常に重要な決断になります。
弊社ではWealth部門も存在することから、将来の相続等も考慮した譲渡ストラクチャーの検討も行います。仲介サービスではなく、売り手側のFAサービスであるからこそオーナー様のご要望に応じたプロセス設計を可能にしていますので、是非ご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。