「中小企業にとって“最高”のIT税理士法人を目指して」──M&A支援の最前線に立つ戸越税理士の想いと挑戦
公開日:2025.05.27
2025.05.27
更新日:2025.05.27
2025.05.27

昨今、後継者不在や事業の選択や拡大などを背景に、M&Aへの関心が高まっています。特に地方においては、オーナー経営者の高齢化と後継者不足が深刻な課題となっており、M&Aはそれらを解決するための有力な選択肢の一つでしょう。
静岡市内最大規模の税理士法人として急成長を遂げた「最高のIT税理士法人」。その代表である戸越先生に、同法人の強みや理念、そして事業承継M&Aの現場での役割や今後の展望についてお話を伺いました。
名称 | 最高のIT税理士法人 |
代表者 | 代表社員税理士 戸越 裕介 |
対応分野 | ・M&A ・企業支援 ・融資支援 ・補助金支援 ・節税対策 ・月次顧問 ・各種申告(法人税、所得税、相続性) ・経理自動化支援 ・リスクマネジメント ・投資相談 |
所在地 | 〒420-0837 静岡市葵区日出町2番地の1 田中産商第一生命共同ビルディング 5F |
ホームページ | https://toc-tax.jp/ |
■ ITで中小企業を支える、「最高のIT税理士法人」が目指す未来
──まずは、貴事務所の強みや、描かれている目標・理念についてお聞かせください。
当事務所の名称は「最高のIT税理士法人」と、少しユニークな名前です。この名前には、ITを活用してお客様のサポートを最大限に行うという明確なテーマがあります。たとえば、これまで10の工程が必要だった業務を、ITによって半分以下に削減できるようなイメージです。
また、会計や事務といった本業以外の作業をアウトソーシングすることで、オーナー経営者が本来注力すべき事業に集中できる体制を提供しています。
少子高齢化による人材不足はどの企業にとっても大きな課題ですが、これはすぐに解決できるものではありません。だからこそ、税務や財務の分野でもDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進は不可欠だと考えています。
「最高のIT税理士法人」という名前は、私たち自身が“最高”であるという意味ではありません。「中小企業にとっての最高」であることを目指しています。私自身もITが得意な方ではありませんが、そんな私でも簡単に、そして安価に利用できるシステムを導入しています。従来のように何百万円もかけてシステムを導入するのではなく、必要な機能を数万円から利用できる仕組みを整えています。
システム導入によってオーナーや従業員が事務作業に追われることなく、本業に専念できる。そんな環境作りが私たちの強みであり、使命でもあります。
■ M&A支援に踏み込んだきっかけと地方ならではのニーズ
──どのような経緯でM&A支援に関わるようになったのでしょうか?
当事務所のクライアント様には、M&Aによって会社を成長させたい、あるいは一部事業を売却して本業に集中したいと考えている方が多くいらっしゃいます。そのような方々と日々伴走していく中で、自然とM&Aの支援にも関わるようになりました。
静岡市を拠点として創業から4年が経ちますが、おかげさまで市内では最大規模の税理士法人に成長しました。地方では特に、後継者不在という課題に直面している経営者が多いです。親族内承継を模索してもうまくいかず、M&Aを選択肢として考えるという相談もよくあります。
ただし、M&Aは突然やってくるものではありません。いざというときに備えて、「M&Aに臨める状態の会社」をつくっておくことがとても重要です。そのためのサポートも私たちの大事な仕事です。
■ 税理士としての役割──「未来を共に考えるパートナー」として
──事業承継M&Aにおける税理士の役割をどのようにお考えですか?
まずはオーナー経営者に「自分ごと」としてM&Aを具体的に考えていただくことが大事です。M&Aには様々な専門家が関わりますが、税理士はその中でも最も近い外部パートナーです。未来に向き合っていただく“きっかけ”をつくるのが、私たちの最初の役割だと思っています。
実際には、事業計画の策定から業績の改善、公認会計士による財務デューデリジェンス(DD)、さらには労務・法務のDDにおいて専門業者と連携しています。M&A支援業者や金融機関とも協力しながら、成約に至るまでの支援はもちろん、売却後のライフプランまでサポートしています。
■ 地方発・最大規模の税理士法人が提供する「安心」と「先手」
──貴事務所の事業承継支援における強みについて教えてください。
社内には多様なスキルを持ったスタッフが多数在籍しており、外部ネットワークも非常に広いのが特徴です。また、M&Aを進める中では、さまざまな課題が事前に予測されます。私たちはその豊富な経験を活かして、起こり得る問題に“先手を打つ”対応が可能です。
最近では、M&Aに関連したトラブルも報道されるようになってきました。経営者保証が解除されない、DDを疎かにした結果として損害賠償請求に発展する、といったケースも少なくありません。私たちはそういったリスクを未然に防ぐための体制を整えており、それを地域最大規模で提供できる点が大きな強みです。
■ 成功するM&Aのために大切なこと──時間を「武器」にする
──M&Aをスムーズに成功させるために必要なことは何でしょうか?
最も重要なのは、「成約がゴールではない」とクライアントに理解していただくことです。成約後も事業は続き、従業員の生活も続きます。だからこそ、オーナー経営者が何を実現したいのかを明確にし、それに向けて逆算思考で準備を進めることが欠かせません。
──事務所選びについてのアドバイスもいただけますか?
M&Aの経験があるかどうかは、非常に大きな判断基準です。全国に5万社以上ある税理士事務所の中で、事業承継M&Aを実務として経験している事務所はわずかです。多くが少人数体制なので、それに伴って顧客数も限られているため、実績は限定的です。
当事務所はまだ若いながらも、すでに100件以上のM&A支援経験があり、その中で蓄積したナレッジやノウハウには自信を持っています。
──最後に、M&Aを検討している経営者へのアドバイスをお願いします。
とにかく「早く動くこと」が鍵です。仮に5年後の譲渡を考えていても、その時点で準備を始めては遅いと思っています。今から準備を始めていれば、企業価値の向上や良好な引き継ぎ環境の整備など、結果は大きく変わります。
「売れる会社」をつくるには何が必要なのか、今できることは何か──そういった問いを持って、早めに一歩を踏み出してほしいと思います。
事業承継やM&Aは、企業の未来を左右する重要な選択肢。戸越先生の言葉からは、税理士として、そして地域に根ざす専門家としての誠実な姿勢と熱意が伝わってきた。中小企業の持続的成長に寄与する“最高のIT税理士法人”の今後の活躍に、注目が集まる。
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