ドミナント戦略から競争力強化まで 3社のM&A事例を読む
公開日:2026.02.04
2026.02.04
更新日:2026.02.04
2026.02.04
本記事では、2026年1月上旬に公表されたM&Aの中から、クスリのアオキホールディングスによる食品スーパー運営会社の買収、ポラリス・キャピタル・グループによるSaaS企業の買収、Road Goal Holdingsによる独立リーグ球団の買収の3件を取り上げます。
業界や目的は異なりますが、それぞれが自社の成長戦略や事業基盤の強化を見据えて実行された取り組みです。
クスリのアオキHDがティックスを買収(食品小売とドラッグの融合)
対象会社の概要
株式会社ティックス(新潟県長岡市)は1985年設立の企業です。企業向け教育研修事業のほか、生活雑貨小売店「THE PUEBLO SHOP」を運営しています。
また、子会社のスポットなどを通じて、食品スーパー「ピアレマート」「ピアレマートプチ」「良食生活館」「ウオエイ」「SAITOピアレマート」「SAITOピアレマートプチ」を展開し、合計20店舗を運営しています。
高鮮度の生鮮食品に加え、日用雑貨の充実にも取り組んできました。
買い手企業の概要
クスリのアオキホールディングス株式会社は、傘下にドラッグストア運営のクスリのアオキ(石川県白山市)を持つ小売グループです。ヘルス&ビューティー、日用品、調剤薬局を組み合わせた店舗展開を行っています。
M&Aの背景と狙い
クスリのアオキHDは2026年2月24日付で、ティックスの全株式を個人から取得します。
食品スーパーが持つ生鮮食品の品揃えと、ドラッグストアのヘルス&ビューティー、日用品、調剤薬局機能を組み合わせることで、事業進化につなげる狙いです。
案件カード
| 取引スキーム | 株式取得(全株式) |
| 実行予定日 | 2026年2月24日 |
| 取得金額 | 非公開 |
| 対象会社情報 | 株式会社ティックス(新潟県/食品スーパー・生活雑貨小売・教育研修) |
| 買い手企業情報 | クスリのアオキホールディングス株式会社(石川県/ドラッグストア・調剤) |
| 買い手の狙い | 食品小売とドラッグ機能の融合による機能強化 |
ポラリスがソフトブレーンを買収(CRM/SFA事業の競争力強化)
対象会社の概要
ソフトブレーン株式会社(東京都)は1992年設立のSaaS企業です。
SaaS型CRM/SFAプラットフォーム「eセールスマネージャー」を中核に、国内企業の商習慣や業務プロセスに即した機能設計、導入実績、手厚いサポート体制を強みとしています。
買い手の概要
ポラリス・キャピタル・グループは、ミッドキャップを中心に投資を行うプライベートエクイティファンドです。本件では、ポラリス第六号投資事業有限責任組合が設立するPCGVI2を通じて買収を行います。
M&Aの背景と狙い
ポラリスは2026年1月下旬に、アント・キャピタル・パートナーズが運営するファンドからソフトブレーンの全株式を取得します。プロダクト、営業、サポート体制を含めた事業競争力の強化を通じて、CRM/SFA分野での成長を図る方針です。
案件カード
| 取引スキーム | 株式取得(全株式) |
| 実行日 | 2026年1月下旬 |
| 取得金額 | 非公開 |
| 対象会社情報 | ソフトブレーン株式会社(東京都/CRM・SFA SaaS) |
| 買い手企業情報 | ポラリス・キャピタル・グループ(東京都/プライベートエクイティ) |
| 買い手の狙い | CRM/SFA領域における競争力強化 |
Road Goal Holdingsが福島レッドホープス運営会社を買収(球団経営基盤の強化)
対象会社の概要
福島野球団株式会社(福島県郡山市)は、プロ野球独立リーグ「BCリーグ」所属の「福島レッドホープス」を運営しています。球団は2014年に設立され、地域密着型のスポーツクラブとして活動しています。
買い手企業の概要
Road Goal Holdings株式会社(東京都)は、HR事業、エネルギー事業、ウェルネス事業などを展開する企業グループです。
M&Aの背景と狙い
Road Goal Holdingsは福島野球団を買収しました。グループが持つ組織運営ノウハウ、営業力、マーケティング力を活用し、球団経営の基盤強化、選手のキャリア支援、地域経済の活性化に取り組む方針です。
案件カード
| 取引スキーム | 株式取得(買収) |
| 実行日 | 2026年1月(公表ベース) |
| 取得金額 | 非公開 |
| 対象会社情報 | 福島野球団(福島県/独立リーグ球団運営) |
| 買い手企業情報 | Road Goal Holdings(東京都/HR・エネルギー・ウェルネス) |
| 買い手の狙い | 球団経営基盤の強化、地域活性化 |
まとめ
今回の3件は、小売、SaaS、スポーツと事業分野は異なりますが、いずれも自社の強みを生かしながら事業基盤を拡張する取り組みです。
クスリのアオキHDは食品小売とドラッグの融合による事業進化を目指し、ポラリスはSaaS事業の競争力強化に取り組みます。Road Goal Holdingsはスポーツを通じた地域価値創出を進めます。
M&Aが成長戦略の実行手段として、引き続き多様な分野で活用されていることが確認できます。
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