プレスリリース

バンテックの株式を譲り受け、社内承継を支援〜社内承継支援機構を通じた投資第2号案件〜

2026.08.04

当社は、社内承継支援サービス「RISONAL(リソナル)社内承継」の支援案件として、金属フィルター・メッシュの試作・量産を行う株式会社バンテック(本社:栃木県佐野市、以下「バンテック」)の社内承継を支援いたします。

本件は、オーナーズグループの投資会社である社内承継支援機構株式会社(以下「社内承継支援機構」)による投資第二号案件です。社内承継支援機構は、外部の第三者への再売却を前提としない資本の受け皿となり、経営伴走支援や次世代経営体制への移行支援を行います。

◼️「RISONAL社内承継」活用の背景

昨今、事業承継を検討する事業オーナーの約半数が「社内承継」を第一希望に挙げ、他の承継手法を上回る結果となっています(※)。長年培ってきた技術力や取引先との信頼関係を、現場を熟知した役職員に託したいと考える事業オーナーは少なくありません。一方で、後継者の株式買取に伴う資金面の負担や、次世代の経営管理体制の構築が壁となり、承継を断念せざるを得ないケースも見られます。

こうした社会背景の中、栃木県佐野市を拠点に金属フィルター・メッシュの試作・量産を手がけるバンテックも、次世代への承継の形を模索されていました。

同社は1940年の創業以来、金属フィルター・ストレーナーの設計・製作を手がけ、タイ・中国の生産拠点も含めた一貫生産体制を築いてきました。オーナーである大島 徹氏は、50年以上にわたり培ってきた技術力と、お客さま・お取引先さまとの信頼関係を、それを最もよく理解する社内の人材へと引き継ぎ、バンテックを持続的な成長を実現する組織として末長く存続させたいと強く希望されていました。

その第一歩として、2026年4月には後継者である稲原 吉郎氏が代表取締役社長に、大島氏自身は代表取締役会長にそれぞれ就任しています。一方で、これまで大島氏自身が中心となって担ってきた経営管理機能を、組織的な体制として整備していく重要性を感じておられました。

一般的なM&A(第三者への売却)では、経営管理機能の強化につながる可能性がある一方で、統合による企業文化の変容や雇用への影響が懸念されます。

そこでオーナーズは、後継者である稲原氏を中心とする役職員主導の経営体制を確立し、将来にわたって持続的な事業承継を可能にする解決策として、社内承継支援機構を通じた株式の譲り受けと、次世代経営体制の確立に向けた伴走支援を提案・実行いたしました。

※出所:「社内承継に関する調査」(2025年6月発表)https://owners-ma.jp/news/20250630/

◼️本件のスキームと特徴

1. 資本政策:再売却(Exit)を前提としない「永続保有」

社内承継支援機構が取得した株式は、外部の第三者への再売却を検討しないことを前提としています。この基本方針のもと、目先の利益追求にとらわれることなく、長期的視点に立った企業文化の維持・発展と持続的な事業成長を支援します。

2. 経営体制:会長の伴走による新体制の定着
大島氏は代表取締役会長として引き続き経営に携わり、稲原氏を中心とする新体制が定着するまで伴走します。オーナーズは、現経営陣の意向と企業文化を最大限に尊重しつつ、株主兼パートナーとして、この体制下での安定的な事業運営を支援します。

3. 雇用・処遇:安心できる環境の維持

雇用条件・処遇・働き方は原則として現状を維持します。社員がこれまで通り安心して業務に集中できる環境を守ることを最優先とします。

4. 支援内容:次世代に向けた経営基盤の強化

社内承継支援機構は、株主兼パートナーとして、長期的視点に立った企業文化の維持・発展と、持続的な事業成長を目指します。

具体的には、CFOを派遣し、ガバナンス体制の整備や財務面での助言を通じて、経営管理体制の構築を後押しします。あわせて、テクノロジーを活用した生産性の向上や、オーナーズグループのネットワークを活用した海外ビジネスの強化を支援することで、持続的成長を支える経営基盤を構築してまいります。

◼️今後の展望

IT・Webサービス業界を対象とした投資第一号案件に続き、本件では、50年以上にわたり培われてきた金属加工の技術力やお客さまとの信頼関係を、社内の人材が引き継いでいきます。後継者不足に悩む日本の中小企業の中でも、技術・技能の継承が経営そのものを左右する製造業において、「社内承継」という選択肢が果たす意義は、とりわけ大きいと考えています。

今後は、バンテックの経営陣および社員の皆様に深く伴走し、同社の持続的成長と独自の技術力・企業文化の維持を支援してまいります。

オーナーズは、「RISONAL 社内承継」を通じて、従来の「親族内承継」や「第三者へのM&A」に留まらない多様な承継の選択肢を、業種や地域を越えて提示してまいります。本支援スキームを、事業オーナー・役職員の双方に無理のない「新しい承継モデル」の先駆けとして広く普及させることで、地域産業の守り手として日本経済の発展に貢献してまいります。

◼️株式会社バンテック 代表取締役会長 大島 徹氏 コメント

当社が長年培ってきた金属フィルター・メッシュの技術力と、お客様・お取引先との信頼関係は、それらを最もよく理解する社内の人材にこそ託したいと考えてまいりました。このたび、社内承継支援機構の支援のもと、稲原を中心とする新たな経営体制で次の時代への一歩を踏み出します。私も引き続き代表取締役として新体制を支えてまいります。皆様には、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

<株式会社バンテック 会社概要>

所在地:栃木県佐野市石塚町3000-2

創業年:1940年

事業内容:金属フィルター・メッシュの試作・量産

URL:https://www.vth.co.jp/

◼️「RISONAL社内承継」について

オーナーズが幅広い承継方法の中から、事業オーナー、企業、役職員にとって理想の社内承継の実現を支援するサービスです。社内承継専門の投資会社である「社内承継支援機構」を活用した永続保有を前提とする株式取得を伴ったソリューションも用意し、これまでにない社内承継の選択肢を提案します。

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